アジア石油製品=5月4~8日:ノンオキシーガソリン市況上昇、北半球で需要期近づく
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ガソリン ノンオキシー市況上昇、北半球で需要期近づく 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はノンオキシー品が上昇した。6月積みの商談が始まり、北半球で夏のガソリン需要期が意識され始める時期となり、相場に上昇圧力を加えた。また、シンガポール先物市場での期先安も6月前半積み品の買い気を喚起しそうだ。市場関係者によると、6月と7月の月間格差が5~6ドルの期先安。 スポット市場では5日、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が6月中旬積みとして、92RONガソリンのノンオキシー品25万バレルを2カーゴ販売した。50万バレルとしてFOBベースで同市況比3.00ドル超のプレミアムで成約した。東南アジアでは今週、6月初頭・ブルネイ積みの91RONガソリン(MR船型)がFOBベースで同2.00ドル弱のプレミアムで成約済み。オーストラリア向けと聞かれる。
ナフサ 下落、供給回復の見通し受け 6月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は下落した。供給回復の見通しから6月着品のカーゴにゆとりが生まれている。韓国や台湾、日本などで製油所の稼働率が回復傾向に向かい、製油所出しナフサの数量が増えている地域があるもよう。また、ホルムズ海峡の内側から供給が復活する兆しが見られ始めている。市場関係者によると、中東の石油1社が同海峡の外側で瀬取りで供給しているとの情報があるようだ。 スポット市場では、日本の三菱ケミカル旭化成エチレン(AMEC)が4日、入札を通じて、6月後半着オープンスペック2万5,000トンをCFRベースで同市況に対し、45ドル程度のプレミアム(45日前評価)で購入したようだ。 川下のエチレン市場では、中国国内のエチレン相場が輸入玉の価格よりも安価となっており、「中国向けにエチレンを販売することも難しい情勢」と市場関係者は指摘。中国石油化工(シノペック)など一部の中国勢が引き続き輸出を模索しており、エチレンの国際市況の重石となっている。
中間留分 ジェット燃料の上値重く、中国が特定14カ国に輸出再開 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は変わらず。ただ、市場の基調は弱いとの声が寄せられた。中国政府は5月品より、東南アジア諸国連合(ASEAN)に加え豪州やニュージーランドを含む特定の14カ国に対する輸出を再開した。これに伴い各国の需要が満たされ、スポット市場での買いが弱まる可能性が指摘された。市場関係者によると、中国石油化工(シノペック)がすでに5月積みの販売を進めたというが、成約値などの詳細は不明。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。タイ政府が、5月以降の石油製品の輸出停止措置の緩和を検討しているとの情報が寄せられた。政府は3月1日、国内供給の安定を目的に製油所からの石油輸出に停止措置を敷いていた。ただ、ラオスやミャンマーなど特定国への輸出は継続していた。また、シラチャ地区などの油槽所からの輸出については輸出停止措置が適用されておらず、タイ石油公社(PTT)が適宜、ガソリンや重油を輸出していた。
重油 供給引き締まり感強まる 北東アジア積み3.5%S重油(MR船型、380cst)の市況連動相場は前日から変わらず。 シンガポールの先物市場で5月と6月限の月間価格差が56.00ドル以上の期先安に拡大している。 主要な供給元であるロシアからの輸出減の懸念が伝えられる。今週初め、同国の主要な製油所であるキリシ製油所がウクライナのドローン攻撃を受け操業を停止していることが背景にある。今後、中東品の調達も困難になりそうだ。中東地域では6月以降の夏場、発電用として高硫黄重油の需要が増える見通しで、重油カーゴの売りが生じにくくなる。 北東アジアでは軽質原油の精製増、ガソリンや中間留分などの生産シフトにより重油留分の生産が減っている。 スポット取引では、製油所のトラブルを背景に韓国のGSカルテックスがMR船型1カーゴの3.5%S重油(380cst)の販売に乗り出している。同社は8日、6月1~7日あるいは8~14日積みの販売入札を締め切ったものの、落札の結果は判明していない。既報のとおり、今週後半、同社のヨウス製油所(日量80万バレル)で残渣油流動接触分解装置(RFCC)のトラブルが発生しており、再開まで2週間ほどかかりそうだ。
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