アジア石油製品=5月11~15日: ナフサの上値重く、ロシアやインドの輸出増加
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ガソリン 上昇、豪州向けの引き合い浮上 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はノンオキシー品で上昇した。豪州向けの引き合いが相場を押し上げた。市場関係者によると、6月前半・韓国積み91RONガソリンに対し買唱えが寄せられた。引き合いは複数あるようだが、販売可能な在庫がないため成約に至っていないという。 市場関係者は、韓国のGSカルテックスのヨウス製油所(日量80万バレル)で残渣油流動接触分解装置(RFCC)の不具合が発生している影響で、豪州向けのターム契約を持つトレーダーがショートカバーに動いている可能性があるとみている。 オキシー品の商談では、メキシコ国営石油(ペメックス)がアジアでカーゴを物色していると伝えられた。ただ、成約情報は聞かれず。市場関係者によると、メキシコの太平洋側向けであれば、米メキシコ湾岸からではなくアジアから玉を運ぶ方が採算が良いという。
ナフサ 上値重く、ロシアやインドの輸出増加 6月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は供給が多く弱含んだ。米国や欧州など域外のカーゴが6月に一挙に到着するため、需給が緩和するとみられる。別のトレーダーは「ロシアからの売り物が市場であふれている」また、インドからナフサの輸出が増えているとの情報も寄せられた。市場関係者によると、インド国内で発電燃料用としてのナフサ消費が減少していることが背景という。 スポット市場では、14日締めで日本の三菱ケミカルが7月10~24日および同16~29日・鹿島着としてオープンスペック2万5,000トン2カーゴの買い入札を実施した。16~24日の間に5万トンを一度に引き取ることも可能という。結果は明らかでない。 韓国のロッテケミカルも14日、6月16~30日ヨウスおよびデサン着としてオープンスペック2万5,000トンの買い入札を実施した。市場関係者によると、需要量はヨウスが1カーゴ、デサンが2カーゴという。 リムの調べによると、中国の国営製油所の4月の稼働率は72.5%と、3月から10.8ポイント下落した。市場関係者によると、同国の4月の原油輸入は大きく減少していたもよう。ただ、製油所稼働は低下したものの、ナフサの輸入意欲が増している様子は見受けられないという。 中国ではエタンクラッカーの稼働が好調なほか、プロパン脱水素(PDH)装置の稼働を6月に70%まで引き上げると見込まれる。メタノールからもオレフィンを生産しており、国内のオレフィン需給に引き締まり感はみられていない。
中間留分 ジェット燃料は上昇、米方面に買い気続く 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は上昇。中旬積み品に対しては買い気が継続しており、相場を押し上げた。アジアから米西海岸向けのアービトラージが開いていることも強材料となった。韓国勢からは多数の販売が浮上した。GSカルテックスは14日締めの入札を通して6月9~15日積みの30万バレル1カーゴを販売。FOBベースでシンガポール市況対比4.00ドルのプレミアムで成約に至った。米方面に向けられるとの指摘がある。 北東アジア積み0.05%S軽油(MR船型)の市況連動相場は上昇した。供給が限られており、相場の下支えとなった。台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は14日締めの入札を通して6月16~20日積みの45万バレルを販売。価格はFOBベースでシンガポール市況対比3~4ドルのディスカウントだった。一方、韓国勢の販売は浮上せず。SKエナジー、GSカルテックスは主な販売先であるベトナムの引き合いが乏しいことから新規の高硫黄軽油の販売を取り止めている。これにより、台湾品には買いが浮上しやすい。
重油 CPC、6月積みVLSFOの販売検討 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場はもち合い。市場では強弱材料がまちまちで、先行きの市況に不透明感が強まっている。シンガポール周辺で低硫黄重油の基材在庫は確保されているものの、バンカー用の完成品の品薄感が払拭できない状況だ。一方で、バンカー需要は引き続き振るわない。また、夏場の電力需要期が近づいているものの、日本などの北東アジアでは発電用低硫黄重油の需要が増える兆しが見られない。 スポット取引では、台湾中油(CPC)が、製油所二次装置の不具合により6月積みでも低硫黄ストレートラン重油の販売を検討。ただし、現段階では売りに出ていない。同社は4月上旬に発生した火災の影響で、大林製油所(日量35万バレル)の残渣油流動接触分解装置(RFCC、日量8万バレル)を停止中。被害は深刻そうで、再開は早くて7~8月ごろという。
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