アジア石油製品=5月25~29日: 中東情勢好転への期待でナフサ相場の上値重く、稼働低下やロシア玉増も
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ガソリン SR船の市況上昇、販売可能なカーゴ少なく 韓国積み90RONガソリン(SR船型)の市況連動相場は上昇した。販売可能なカーゴが少ない。市場関係者によると、GSカルテックスのヨウス製油所(日量80万バレル)で残渣油流動接触分解装置(RFCC)の不具合が続いており、スポット市場で販売余力に乏しい。S-オイルはターム契約で供給計画を固めている様子。このなか、韓国の1社は6月後半積み90RONガソリン(SR船型)がFOBベースで同市況に対し、5.50ドル程度のプレミアムで日本の石油1社に販売したと伝えられた。 需要国のベトナムでは6月1日からエタノールを10%混合したE10ガソリンの全国販売が始まる。これに伴い、酸素添加剤としてMTBEの消費が減少する見通し。輸入品については5月着カーゴからMTBEの含有量が従来の10%から6%へ低下しているようだ。既存の石油由来のガソリンの使用量も低下するとみられている。
ナフサ 稼働低下やロシア玉増、中東情勢好転への期待で上値重く 7月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は下落した。エチレン市況の不振が続き、ナフサの需要を冷やしている。韓国ではナフサクラッカーの稼働を引き下げた石化メーカーもあるようだ。供給面ではアジアに到着するロシア積みカーゴの数量が増えているとの情報が聞かれる。中国の買い気が強くない点も市況を抑える一因となっている。エタンやプロパン、メタノールなどからオレフィンを生産できているため、ナフサの必要性は他国と比べて相対的に低いと指摘される。こうしたなか、中国の市場関係者は「ホルムズ海峡をめぐる情勢が好転するとの期待感もナフサ相場を押し下げる要因となっているのではないか」との見方を示した。 装置関連で、台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は現在、第1ナフサクラッカーと第3ナフサクラッカーを停止中。台湾の市場関係者によると、第3クラッカー(エチレン年産120万トン)は修繕作業を施しており、8月末に終了する予定で、再稼働は早くても9月かそれ以降になる見通しという。
中間留分 0.001%S軽油が下落、豪州の買い一巡で 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。韓国のGSカルテックスは入札を通して、6月24~28日積みMR船型1カーゴを販売した。買い手はカーゴを豪州に持ち込むとみられる。同社はスポット市場において、6月積み品を少なくともMRで3カーゴ販売済み。同社のヨウス製油所(日量80万バレル)の稼働率は8割以上と高く、供給余力が十分だったようだ。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場も下落。6月商談における豪州勢の買いがほぼ終了しており、引き合いが乏しい。韓国ではS-オイルが入札を通して6月26~30日積みの0.001%S軽油MR船型1カーゴを販売した。価格はFOBベースで同市況に対しディスカウントだった。日本では少なくとも石油1社が6月積みとして0.001%S軽油の輸出を検討している。元売り各社による代替原油の調達は順調。元売り2社は6月以降、製油所の実稼働率を8~9割まで引き上げる方針だ。需要期を迎えるガソリンの供給増を目的としている。これにより軽油供給も増加し、日本国内では今後余剰感が強まるとの見方がある。
重油 韓国のバンカー供給に余剰感、価格競争激化 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。現段階で低硫黄重油カーゴのスポット売りは確認されていないものの、韓国ではバンカー供給に余剰が生じている。同国では、S-オイルや現代オイルバンクなど複数の石油会社が6月着の低硫黄重油カーゴを輸入している。また、GSカルテックスのヨウス製油所(日量80万バレル)では先日、残渣油流動接触分解装置(RFCC)のトラブルが発生。二次装置の定修も実施しており、同社による供給も増えている状況だ。各社がバンカー市場での売りを強めており、バンカー価格の下げが目についている。韓国ではさらに、スウィート原油などの精製が増え、低硫黄重油の生産が増加している 一方、中国では国営製油所の稼働率低下に伴い、低硫黄重油の生産が減少傾向にあるという。このため、先行き輸入カーゴの買いが強まる可能性が指摘されている。
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