アジア石油製品=6月8~12日:中間留分は軟化、韓国積みの売り気が多く
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ガソリン MR船型ガソリン市況は上昇、北半球で需要期近付く 北東アジア積みノンオキシーガソリン(MR船型)の市況連動相場は切り上がった。北半球で夏場のドライブシーズンが近付き、ガソリン需要が喚起されるとの観測が広がっている。スポット市場で台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)は、9日締めの販売入札を実施した。対象は92RONガソリン25万バレル3カーゴで、積み日は7月18~22日、同23~27日、同27~31日。 オキシー品の商談では、インドネシア国営プルタミナがからの買い気が相場を支えている。同社は6月中旬~下旬に到着する90RONガソリンを計160万バレル、92RONを計90万バレルの買い付け入札を開示した。 一方、韓国積み90RONガソリン(SR船型)の市況連動相場は下落。主な買い手の日本の商社や元売りからの買い気が盛り上がりを欠いている。日本の商社によると、日本でガソリン供給の緩みから稼働率を調整している製油所も出始めているという。
ナフサ 軟化、需給の緩み続く 7月後半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は軟調。7月着カーゴの需給が緩和しており、相場の上値は重い。夏のガソリン需要期が近付いているものの、足元ではナフサ相場を押し上げるには至っておらず、「今後もガソリン市況見合いでの相場の変動は小さいのではないか」との見方も聞かれた。日本や韓国で米国産の軽質原油の精製が増えている点もナフサのスポット調達を抑える要因として挙げられている。 スポット市場では9日、韓国のハンファトタルエナジーズ(HTC)が7月後半着カーゴの購入に動いた。一方で、8月着品の市況は7月着と比べて強まるとの警戒感が需要家の間に流れている。中国国内の独立系製油所の稼働引き下げが許可されたとあり、期先にかけて国産ナフサの数量減少とともに輸入が増えるとの見方がある。トレーダーによると、中国の国営系製油所の稼働率は足元で70%前後、独立系製油所の稼働は55%程度との情報があるという。 装置関連でマレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)は今月中旬にもナフサクラッカー(エチレン年産130万トン)の稼働を再開する計画。今のところ、立ち上げ予定の変更は聞かれない。
中間留分 相場は軟化、韓国積みの売り気が多く 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。韓国からの売り圧力が非常に強く、スポット相場を日に日に下押ししている。シンガポール先物市場においてジェット燃料のクラックマージンはバレルあたり45.00~46.00ドル程度と高いため、石油会社は積極的に精製と販売を進めている。韓国ではSKエナジーが個別交渉を通して7月4~8日、20~24日積みの各MR船型合計2カーゴを少なくとも販売した。また、他の会社1社も7月下旬積みとしてMR船型1カーゴを売り進めたとの情報があるが、詳細は明らかではない。買い手としては中華系トレーダーの可能性が指摘されている。Sオイルが入札を通じて販売した期近6月28~30日積みのMR船型1カーゴはFOBベースでシンガポールの6月市況対比1.00ドルのディスカウントで成約に至ったとの情報がある。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場も切り下がった。韓国からの販売が旺盛な一方、主要な買い手である豪州の引き合いが乏しい。豪州政府は4月から実施しているガソリンと軽油における燃料税の半減措置を、6月末に終了する。7月以降は国内価格の上昇とそれに伴う需要の減退が想定されている。また、豪州は現在冬季で農機用などの軽油需要が限られることも、買いが弱い一因となっている。インドからアジア方面に一定量のカーゴが仕向けられた形跡がある。シンガポールでは中間留分の在庫が低く、他地域と比較して市況が堅調となっているため域外品の流入が始まっている。また、インドでは国営石油会社が続々と供給価格を引き上げており、それにより需要の伸び悩みが想定された。
重油 買い気が鈍く、市況は軟化 北東アジア積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。先物市況の期先安やフレート高などを嫌気し、買い気が弱い。先物市況の期先安が続いているなかバンカー需要も振るわず、貯蔵リスク高が意識されており、トレーダー筋などは重油カーゴの調達に躊躇している。それにフレート高止まりも重なっている。カーゴの市況が軟調なこともあり、韓国ではバンカー市況に割高感が生じており、現段階では重油カーゴの売りは見られない。台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が入札を通じて7月1~3日積みの1.5%S重油(MCB)4万トンを販売した。
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