アジア石油製品=6月22~26日:ナフサのディスカウント縮小、中国石化会社が調達へ
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ガソリン 強弱材料が混在 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は横ばい。ただ、市場では強弱材料が混在している。強材料として、装置トラブルによりガソリンの生産量減少が指摘される。市場関係者によると、オーストラリアのジーロン製油所ではアルキレーション装置が停止したままとみられる。同装置では今年4月中旬に火災が発生しており、いまだ復旧に至っていないという。また、米国のポートアーサーなどで複数の製油所が稼働を停止しているとの情報も寄せられた。米国のガソリン市況高にアジア市況が引っ張られることも考えられるという。一方で、米国がイランへの制裁を一時的に緩和し、イラン産の原油や石油製品の取引などを制裁対象から外したと明らかにした。シンガポールのトレーダーはこれを下押し材料とみなしている。米国とイランの協議も継続中とあり、中東から原油や製品の供給が戻ることが意識されているようだ。 スポット市場では韓国のGSカルテックスが19日締めの入札で、7月27~31日積みMR船型を販売済み。このカーゴは91RON、95RON、98RONの相積みと分かった。なお、高オクタン価品の市況は堅調。市場関係者は「高オクタン価を生産するために使われる基材の需給がタイトになっている」との見方を示した。
ナフサ ディスカウント縮小、古雷石化が調達 8月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場ではディスカウントが縮小した。スポット市場で中国から買い気が見られ、市況はやや改善した。市場関係者によると、中国で古雷石化がスポット市場でナフサを調達したという。同社は7月末~8月初頭にかけて、ナフサクラッカーの稼働を再開する計画のようだ。市場関係者は「北東アジア域内では、古雷石化のほかにも安いナフサを購入して、ナフサクラッカーの稼働を引き上げるメーカーが散見される」と伝えた。 ただし、弱気材料の方が優勢な状況は変わっておらず、市況はディスカウント圏に沈んだままだ。中東玉の供給が戻りはじめ、期近着が余剰となっている。 また、韓国や中国勢を中心にLPGを調達し、石化原料として使用する動きが強まりつつあるという。市場関係者によると、韓国の輸入業者のE1が入札を通じて、7月後半~8月前半ヨウス到着のブタン2万3,000トンを購入した。このカーゴはYNCCに供給される予定という。中国ではプロパン脱水素(PDH)装置の採算性が好調とあり、稼働率が上昇していると伝えられた。
中間留分 日韓の供給増で相場軟化、中国が輸出規制緩和の見方も 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。供給が多く、相場は下押された。シンガポール先物市場では引き続き中間留分のクラックマージンが高いため、石油各社は輸出に積極的な姿勢を示した。中国では7月以降、政府が輸出先の制限を撤廃するとの情報が寄せられた。政府はこれまで、国営石油会社に対し、香港、マカオに加えて協力関係の深い東南アジアなどの国々に対してのみ石油製品の輸出を許可してきた。また、輸出量も7月以降増強し、80万トンとする見込み。仮に中国勢がスポット市場で多く販売すれば、相場の下げ材料となる可能性が高い。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場も下落した。韓国では店頭価格の高騰によって販売が前年を大きく下回る水準となっており、在庫の積み上がりから輸出を進める動きが出たようだ。
重油 夏場の発電用需要に期待 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。北東アジアでは夏場の電力需要期に差し掛かり、発電用需要に期待が集まっている。液化天然ガス(LNG)市況に割高感がある一方で、石油製品価格はこのところ続落している。これにより、電力会社では重油火力発電にシフトする可能性が指摘される。既報のとおり、これから日本や韓国では米国産などのスウィート原油の精製が一段と増える見通しで、製油所では低硫黄重油の生産も増える見通し。 スポット市場では、台湾中油(CPC)が23日、8月着として0.3%S重油3万6,000トンの買い付け入札を締め切った。応札価格の有効期限は25日。同カーゴは台湾電力向けに発電用として供給するとみられる。
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