アジア石油製品=8月3~7日:日本で製油所トラブル多発、出荷調整の動きも
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ガソリン 上昇、原油供給不安が再燃 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場はオキシー品が上昇した。米国とイランの協議に前向きな進展が見られず、中東からの原油供給が回復するとの期待感が剥落した。原油供給不安からガソリンを含め、石油製品の供給不安も再度意識され、相場は押し上げられた。スポット市場で中国中化(Sinochem)は6日締めの入札で、大連西太平洋石油化工(ウェペック)の製油所から8月21~23日に船積みされる92RONガソリン(MR船型)を販売した。複数の市場関係者によると、中国の8月のガソリン輸出量は60万~65万トンと予測される。中国国内のガソリン需要が不振なこともあり、在庫が積み上がっているとの情報も寄せられた。同国の統計によると、2026年入り後、最も輸出が多かったのは1月の約53万トン。直近6月の輸出量は約9万6,000トンだった。 オキシー品の基材となるMTBEの9月・中国積み品の相場は900~920ドルと伝えられた。東南アジア向けの引き合いが強いという。市場関係者によると、8月積み品が欧州や米国へ多く販売された影響で、東南アジア向けの玉が足元で減少しているためという。東南アジアでは、マレーシアのヘンユアン・リファイニング・カンパニー(HRC)は7日、9月13~19日ポートディクソン着MTBE5,000トンの買い入札を実施した。
ナフサ 反発、LPGから需要回帰の見方 9月後半日本着オープンスペック・ナフサ(OSN)の市況連動相場は反発した。ホルムズ海峡の封鎖が解除されないとの見方が市場で再び強まり、ナフサや原油の供給回復懸念が後退した。ロシアの製油所がドローン攻撃の影響で稼働を落としている点も強材料視される。ロシア産ナフサの減少により、東南アジアや中国向けで非ロシア玉の引き合いが見られるという。また、LPGからナフサへ需要が戻るとの見方も聞かれた。 一方で、ナフサ市況高や、それに伴うナフサクラッカーの経済性悪化を受けて、北東アジアでナフサクラッカーの減産対応を進める石化メーカーが散見される。韓国では現代ケミカルが7日までに、クラッカーの稼働を80%から70%へ引き下げた。日本でも、足元で稼働率が80%を上回っているクラッカーは1~2基とみられる。既報のとおり、中国では少なくとも4基が5~10%の減産を決めたと伝えられている。
中間留分 軽油相場は続落、韓国から販売が散見 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は上昇した。現時点では北東アジアの石油会社による販売量が限られており、商談水準が切り上がった。一方、入札は浮上しておらず、比較的早めに販売に着手するGSカルテックスの売りも見られなかった。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は続落した。北東アジアの石油会社は先安を想定し売りを急いでいる。中東における和平交渉進展により、原油、石油製品ともに供給不安が後退すれば、クラックマージンが今後縮小するとの見通しがあるためだ。韓国では石油会社などからは販売が続々浮上。SKエナジーは、個別交渉を通じて9月10~14日積みの60万バレルを販売。また、韓国の業者1社は、9月中旬積みとしてパーシャルカーゴを2カーゴ販売していた。一方、米国とイランの和平交渉は一進一退の状況との見方もあり、シンガポール先物市場の変動率が高い。こういったなか、様子見のために商いを手控えるケースも見受けられた。 日本では製油所の不具合が多発。大阪国際石油精製の千葉製油所(日量15万5,100バレル)、ENEOSの麻里布製油所(同12万8,000バレル)ではいずれも常圧蒸留装置(トッパー)の稼働が計画外停止中した。また、出光興産の北海道製油所(同14万バレル)では脱硫装置の不具合が発生し、トッパー稼働を引き下げた。これらの不具合に伴い、一部石油会社は8月積み品の出荷調整を行っているものの、海外からの輸入の動きはなかった。
重油 中国で輸入増の気配 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は横ばい。ただし、市場には強材料が散見され、相場の基調は強い。中東情勢の不透明感から低硫黄重油の供給に引き締まり感が続くなか、中国の石油会社がこのところ二次装置の精製基材として重油カーゴの輸入を増やしているとの情報が寄せられた。中国では中東産原油の輸入量が大きく減少しており、精製基材が不足している可能性がある。台湾のフォルモサ石油化学(FPCC)が9月上旬積みの0.5%S重油4万トン、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)が8月12~13日積みの低硫黄ストレートラン重油(0.5%S)50万バレルの販売入札をそれぞれ締め切った
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