アジア石油製品=10月5~9日:ジェット市況反落、中国が輸出再開
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ガソリン 中国、10月輸出は50万トンの見方 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は下落した。中国勢が10月積み品の輸出を再開したと伝わり、ガソリンの過度な供給逼迫感を和らげるとの見方が台頭した。市場関係者によると、中国の10月積み品の輸出数量は最大で50万トン程度との情報もあるようだ。中国の10月積み品の輸出が一時停止する前の段階では、10月の輸出量は40万トン程度と予想されていた。 韓国のGSカルテックスは8日、入札を通じて、11月14~18日積みと11月29日~12月3日積みのMR船型2カーゴを販売。豪州へ仕向けられる公算が大きい。 中国海洋石油(CNOOC)は10月20~22日海南積み92RONガソリン1万2,000トンの販売を開始した。台湾や日本の石油会社のなかにも11月積み品の販売余力を有する業者が確認されている。
ナフサ マレーシア1社が購入、日本でクラッカー不具合 11月後半日本着オープンスペック・ナフサ(OSN)の市況連動相場は前週から横ばい。強弱材料が混在しており、市況はもち合っている。欧州から11月後半アジア着の供給数量が低水準となる可能性が高まっている。一方で、中東からの供給は継続しており、欧州品の減少による影響を緩和している。市場関係者によると、カタールからアジア向けでこのところ、半月あたり80万トン程度が輸出されているという。また、クウェート石油もDES千葉ベースでの売りを定期的に進めている。 需要面で、マレーシアのペンゲラン石油精製・石油化学(PRefChem)向けにナフサカーゴが購入されたようだ。PRefChemはナフサクラッカーの稼働を継続している一方で、製油所側で常圧蒸留装置(トッパー)の不具合が起きているといい、自社生産分のナフサが不足しているとみられる。トッパーの不具合が解消できない場合、修理のため停止する可能性が指摘されており、原料不足が続く可能性もある。 一方で、日本の千葉地区にあるナフサクラッカー1基が不具合のため10月上旬から稼働を停止しているようだ。停止期間は2~3週間程度になるとの見方が聞かれる。ナフサ需給への影響は明らかでない。
中間留分 ジェット市況は、中国からの供給を受けて 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は一時上昇したが反落。中国勢が10月積みの輸出を再開したことで、アジア域内の需給の緩みが意識された。中国の10月の輸出量は香港、マカオ向けを含めて200万~210万トンとの指摘がある。韓国GSカルテックスは8日、入札を通じて11月6~10日積みMR船型を販売した。LR2船型への相積みとなり、高引火点品となることから一般的なMR船型より割高で成約したとの指摘もあった。 米国ではハリケーン「イサイアス」がメキシコ湾岸を通過し、勢力を増しながらアラバマ州やフロリダ州に上陸する見通しだ。このため複数の製油所で作業員が退避しており石油製品の供給が減少傾向。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)は横ばい。韓国からは新規取引が見られない。GSカルテックスによる11月の新規販売は表面化せず。「同社の輸出量は平年のこの時期より少ない」(市場関係者)との見通しも寄せられた。韓国政府は昨年11月、油類税の控除額を15%から10%へと引き下げた。11月からの価格高騰を見込み10月に国内で仮需要が増加、在庫が減少して11月積みの輸出を減らす動きが出ていた。韓国政府は現在、石油4社に対して軽油の輸出量を前年同期比100%までとする上限を設けている。このため各社の今年の輸出量は減少することになる。 欧州では備蓄放出の機運が高まっておりは、フランスは1,000万バレルの軽油放出を決めた。主要7カ国(G7)が国際エネルギー機関(IEA)を通して原油や軽油を合計1億バレル放出すると表明。ロシアは10月末まで禁輸政策を継続する予定だが、国内供給が満たされた場合には輸出を部分的に再開する方針だ。しかし、いずれも不透明感が強く、相場は方向感を欠いた。
重油 供給タイト感広がる 北東アジア積み3.5%S重油(MR船型、380cst)の市況連動相場は前日から変わらず。ただ、需給が引き締まり、相場の基調は強い。バンカー油の主要な取引市場であるシンガポールだけでなく、中国などの北東アジアでもHSFOバンカーの供給に品薄感が強まっている。中東やロシア産重油の供給が減少しているうえ、北東アジアの製油所が中東産原油の精製を減らしていることに伴い、高硫黄重油の生産も減っている。 北東アジア石油会社による高硫黄重油カーゴの販売は長らく見られず、スポット取引は低迷している。一方、船会社はVLSFOバンカー価格に高値警戒感を強め、HSFOバンカーの補油にシフト。高硫黄重油の需要が高まっている。 中国政府は8日、今年3回目の低硫黄重油の輸出割当量合計107万トンを石油4社に通達した。昨年の第3回に比べ37万トン多く、今年の割当量合計は1,407万トンとなった。昨年の1,390万トンを17万トン上回った。
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