アジア石油製品=10月12~16:灯油は上昇、冬期向けの買いが顕在化
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ガソリン 続落、フレート高でアーブ合わず 北東アジア積みガソリン(MR船型)の市況連動相場は続落した。中国勢の輸出再開やフレート高が引き続き、弱気材料視される。加えて、メキシコなど域外向けの売買も聞かれない。市場関係者は「クリーン船のフレートが高騰したままとなっており、アジアから米西海岸など域外向けのアービトラージが閉じている」との見方を示した。 一方、中国勢からは複数のカーゴが売りに出されているものの、一部が取り下げられるケースが確認されているという。市場関係者によると、大連西太平洋石油化工(ウェペック)が10月積み品を2カーゴ売りに出したものの、売りをキャンセルしたという。背景は判然としないが、傭船難を警戒しているとの見方がある。 日本ではガソリンの需要期が過ぎ、内需が減少しはじめている。一方で、冬場の灯油供給を念頭に、国内の製油所は高稼働を維持している。このため、ガソリンの輸出余力が高まったとみられる。
ナフサ 上昇、フレート高で域外品減少 11月後半日本着オープンスペック・ナフサ(OSN)の市況連動相場は前週から上昇。欧州や米国など域外から11月後半にアジアに到着するカーゴの数量が少なく、供給減少が相場を押し上げている。クリーン船のフレートが高止まりで欧米からアジアへのアービトラージが閉じている。 スポット市場で三菱ケミカルは13日、入札を通じて、12月前半着OSNを購入した。価格はCFRベースで10月後半日本市況に対し、20ドル前後のプレミアムと伝えられた。 一方で、ナフサ市況の高まりを受けて、オレフィンの採算性が低下している。市場では「ナフサクラッカーの減産もあり得る」との声が聞かれた。また、ガソリン市況がこの1週間で急落しており、ガソリン基材としての引き合いが弱まる可能性も指摘された。
中間留分 灯油は上伸、冬期向けの買いが顕在化 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は下落した。域内石油会社が積極的に販売している影響で買い手の需要が満たされ、11月積みカーゴの相場の下押し材料となっている。韓国積みを扱う他の石油会社、トレーダーも11月後半積みとしてMR船型の売りを計画しているが、傭船難から買い手の意欲が弱いという。 韓国積み灯油(SR船型)の市況連動相場は上昇。冬場の需要期入りを見据え、日本の元売りや商社からの買い気が強まった。日本の国内市況は品薄感から上昇傾向にあり、このところ輸入採算性が向上している。経済産業省資源エネルギー庁は16日、11月から来年3月にかけ、灯油輸入を重点的に支援する方針を決めた。輸入価格と国内卸価格の差額を「輸入灯油調整単価」として支給、石油事業者の灯油調達を支援し国内の供給安定化を目指す。エネ庁の重点支援の方針もあり、韓国積み11月スポットカーゴへの買いが多数浮上しているという。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)は軟化。北東アジアでは灯油需要期入りを間近に控えており、製油所の稼働率が上昇傾向。これに伴い、軽油の精製量も増加しており、石油各社の売り気が強い。一方、フレートが歴史的な高値となっていることから買い手は極力調達を控える傾向にあり、域内需給が緩んだ。台湾ではフォルモサ石油化学(FPCC)が新規販売入札を開示。対象は11月20~24日積みの0.001%S軽油50万バレルと11月14~18日、22~26日積みの0.05%S軽油各30万バレルの合計3カーゴ。
重油 下落、運賃高とシンガポールのバンカー需要減退で 北東アジア積み0.5%S重油の市況連動相場は下落した。海上運賃の急騰に加え、シンガポール市況の軟化などが弱材料視された。バンカー向けの需要減などにより、このところシンガポール市場では在庫が積み上がっているという。 スポット市場では前週、コスモ石油が10月末~11月上旬積みとして0.3%S重油3万トンを販売していたとの情報が寄せられた。前回と同じく韓国へ仕向けられ、精製基材として使われそうだ。コスモ石油は前回、10月中旬積みとして0.35%S重油3万トンを販売していた。
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