中川物産=ユーグレナと協業、バイオディーゼル販売へ
名古屋市の本社を置く中川物産がバイオディーゼルを手掛けるユーグレナが協業する。中川物産が運営する名古屋市の名港潮見給油所でユーグレナが展開するバイオディーゼル「サステオ」を今月10日から販売する。ユーグレナは2021年4月9~11日に都内でライフ白銅が展開する給油所セルフかつしか6号店でバイオディーゼルを販売。予定数量を完売しており、実際に給油所での販売は今回で2回目となる。バイオディーゼルは一般軽油と性能の差がほとんどなく、今回は日にちを限定せず継続的に販売する。
ユーグレナは今月1日、愛知県春日井市の中日本航空が保有するヘリコプターに同社製造の「サステオ」をジェット燃料に混ぜ、約30分の飛行実験を実施した。飛行に問題はなく、中日本航空は脱炭素社会に向け、「サステオ」の本格的な導入の検討を進める構えだ。
ユーグレナが今回使用した「サステオ」は、使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を原料とし、国際規格「ASTM D7566 Annex6規格」に適合したSAF燃料。SAFとはSustainable Aviation Fuelの略で、「持続可能な航空燃料」と訳されることが多い。飛行機用の次世代燃料として注目されており、2030年までにJALやANAは使用する航空機燃料の10%をSAF仕様にすることを目標としている。
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