三井化学=石油化学事業、27年ごろに分社化へ検討開始
◎統合・再編を推進へ 三井化学は30日、石油化学事業を主体とするベーシック&グリーン・マテリアル(B&GM)事業の分社化を検討すると発表した。2027年ごろにも分社化し、他社との提携の推進および統合・再編を進める構えだ。 分社化の対象はエチレンやプロピレンといった石化製品を扱うサステナブル・フィードストックス事業やフェノール事業、プライムポリマーなどを基本とし、今後詳細を検討する。 同社によると、海外での石化の大型設備の新増設が続く一方で、国内需要の減少により、厳しい収益状況が数年間継続する見通し。現在着手しているナフサクラッカーの生産能力の縮小や誘導品の再構築・高機能化などの取り組みに加え、さらなる構造改善を進める必要があるとしている。提携や統合・再編により、グリーンケミカルの推進や経済安全保障への貢献などを達成したい考え。 同社は旭化成や三菱ケミカルとともに、西日本でのエチレン設備の生産最適化とカーボンニュートラルに向けて協議中。千葉地区では27年度をめどに、出光興産のエチレン装置を停止、三井化学の装置に集約することを検討している。 |
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