日本海水=木質バイオマス発電所を2028年に運転開始へ
エア・ウォーターは26日、同社グループの日本海水が塩を生産する讃岐工場(香川県坂出市)において進めていた、既存の石炭火力発電所を木質バイオマス発電所へと転換する計画が、資源エネルギー庁の「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金」に採択されたと発表した。
日本海水は「讃岐バイオマス発電所」を2026年度に着工し、2028年度から運転を開始する予定。国内の木質バイオマスを中心に一部海外材も活用しながら森林資源の循環利用を促進する。発電所の最大出力は9,400kW、燃料使用量は14万トン/年(燃料:建築廃材、樹皮、間伐材、海外材ほか)。投資額は補助金40億円を含む約140億円となっている。このバイオマス発電プラントの設計、建設はタクマが請け負う。
製塩業界で国内約40%のシェアを持つ日本海水は、従来から石炭火力発電により、年間約13万トンの二酸化炭素(CO2)を排出している。GX推進法に基づく「化石燃料賦課金」の導入が2028年に迫る中、日本海水は木質バイオマス発電を兵庫県赤穂市で2基、2023年に福岡県京都群苅田町などにも木質バイオマス発電所を稼働させて、脱炭素の取り組みを進めてきた。
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