INPEX=大ガス、三菱重工とe-メタンの環境価値管理で協力
INPEX、大阪ガス、三菱重工業の3社は11日、新潟県長岡市で進めているe-メタン製造プロジェクトにおいて、その環境価値を証書化するクリーンガス証書の移転や管理を、都市ガス業界初のプラットフォーム「CO2NNEX」を用いて実装することに合意したと発表した。
「CO2NNEX(コネックス)」とは三菱重工が開発している二酸化炭素(CO2)流通を可視化し、管理するプラットフォームであり、e-メタンの属性データ管理、クリーンガス証書の移転や管理機能の実装を大阪ガスと三菱重工が共同で取り組んできた。
INPEXと大阪ガスが共同で進めている「世界最大級のメタネーションによるCO2排出削減・有効利用実用化技術開発事業」は、水素(H2)とINPEX長岡鉱場、越路原プラント内で回収したCO2を用いてe-メタンを製造し、INPEXの天然ガスパイプラインへ注入して需要家に届けることを目指すプロジェクト。このプロジェクトに、CO2NNEXを利用することで、e-メタンやCO2やH2の量を可視化し、クリーンガス証書の移転や利用も管理、検証していく。
3社は今後、持続可能な航空燃料(SAF)やe-fuelなどの合成燃料の環境価値を証書化するクリーン燃料証書とあわせて、燃料の属性データや透明性の高い環境価値の適正管理への取り組みを続けていく方針だ。
CO2NNEXを利用した取り組み想定
図版の出所:INPEX 発表資料
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.