西尾レントオール=輸送可能なコンテナ型水素発電ステーション開発
建設機械などの総合レンタルを行う西尾レントオールは11日、水素エネルギーの安全な輸送を行い、外部に電源を供給する「MCHステーション」の、実用に向けた実証実験に入ったと発表した。
水素は軽く拡散しやすく、可燃性があり、輸送時に漏洩や爆発といったリスクがある。西尾レントオールとパートナーのフレイン・エナジーは、有機ハイドライド技術(Organic Hydrogen Carrier、LOHC技術)の一種であるMCH(メチルシクロヘキサン) を活用して、水素を安全に輸送、保管、利用できるステーションを共同開発した。気体の水素をトルエンと反応させてMCHに変換することで、水素の体積を常温常圧の状態で液体にして500分の1に圧縮。輸送や貯蔵が容易になり、燃料電池を使って外部に電源が供給できる。
西尾レントオールは、輸送の利便性を考えて、このシステムを10トントラックで運べる20フィートコンテナサイズに格納。電源インフラの未整備な工事現場、騒音や排ガス規制がある市街地、災害時の非常用電源、屋外イベントなど、これまで石油由来の発電機を使っていたシーンでの活用を目指していく。
MCHステーションでの発電図
図版の出所:西尾レントオール 発表資料
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