日本郵船=船舶におけるバイオ燃料の長期使用と保存の安全性確認
日本郵船は18日、海事産業の脱炭素を推進するシンガポールのNPO、「Global Centre for Maritime Decarbonisation(GCMD)」との共同プロジェクト「プロジェクト LOTUS」において、バイオ燃料(B24)の長期使用と保存の技術的安全性を確認したと発表した。
この実証実験は、世界的にも例が少ない、船内機器へのバイオ燃料の影響を調べるプロジェクト。使われた燃料は、低硫黄重油(VLSFO)に、廃食油などを加工して作られるバイオディーゼル成分「FAME」を24%混合したもので、2024年5月から6カ月間、自動車専用船で継続使用と船上での保存を実施した。その結果、エンジン性能や燃料供給システムに問題がなく、長期保存による微生物の発生もなかった。
今回の検証結果はGCMDのウェブサイト上で技術情報として一般に公開されており、日本郵船は、まだバイオ燃料を導入していない事業者に活用されることを期待している。
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