レノバ=唐津バイオマス発電所が営業運開、国内需要家と長期PPA締結
再生可能エネルギー事業を手がけるレノバは、佐賀県唐津市において唐津バイオマス発電所(出力4万9,900kW)の営業運転を27日から開始したと発表した。フィードインプレミアム(FIP)認定を取得し、国内需要家と長期固定価格契約(Power Purchase Agreement:PPA)を結び、安定的な売電体制を整えた。
同発電所の想定年間発電量は約3億5,000万kWhで一般家庭約11万世帯の年間使用電力量に相当。木質ペレットおよびパーム椰子殻(PKS)を燃料とし、唐津バイオマスエナジーが運営を行う。同社の出資比率は、レノバ35%、東邦ガス34%、JA三井リース16%、イノセント15%となっており、レノバは発電所完成後、追加で一部持分(16%)を取得できる権利がある。
これにより、レノバのバイオマス発電設備容量は全国7拠点、合計約44万5,000kWとなり、国内最大級のバイオマス発電事業者の規模となった。レノバによるとバイオマス発電は一般的な火力発電と比較し、燃料調達から発電に至るライフサイクル全体の二酸化炭素(CO2)排出を80%以上抑制できる。脱炭素社会への貢献に加え、燃料輸送船の運用や新規雇用創出などを通じて、唐津市を中心とした地域経済の活性化に取り組む方針だ。
唐津バイオマス発電所
写真の出所 レノバ 発表資料
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