西部ガス=合成メタンの環境価値を大ガスへ提供、万博の脱炭素に貢献
西部ガスは3日、同社のLNG基地内で運用する「ひびきメタネーション実証設備」(北九州市)で、水素や二酸化炭素(CO2)から製造した合成メタン(e-methane)について、クリーンガス証書の取得と大阪ガスへの証書の移転を発表した。
西部ガスは9月19日にクリーンガス証書を取得し、これにより、e-methaneの持つ温室効果ガス(GHG)の排出を抑制できる環境価値を第三者に移転できるようになった。認証されたクリーンガスの量は7ノルマル立方メートル(7Nm3)となる。西部ガスは取得したクリーンガス証書を大阪ガスに提供。大阪ガスはこの証書を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のガスパビリオンで供給する都市ガスに適用し、大阪・関西万博の脱炭素化の貢献に繋げた。
クリーンガス証書とは、認定を受けた製造設備で生産されたe-methaneやバイオガスに対して、燃焼しても大気中のCO2が増えないとみなせる価値を「環境価値」として、証明と取引を可能とする制度。西部ガスは、こうしたe-methaneの取り組みを、カーボンニュートラル実現への具体策と位置づけ、「西部ガスグループカーボンニュートラル2050」の一環として推進する。
クリーンガス証書(左)、ひびきメタネーション実証設備(右)
写真の出所:西部ガス 発表資料
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.