三菱重工=ICMとバイオエタノール製造の脱水技術で戦略提携
|
三菱重工業は5日、米国のバイオエタノール製造向けプロセス技術を手掛けるICM, Inc(米カンザス州)と、バイオエタノール製造の脱水技術に関する戦略的提携に合意した。
バイオエタノールの製造過程においては、水分を取り除く脱水工程で多くのエネルギーを消費することが課題となっている。今回の提携では、三菱重工が開発した「MMDS(Mitsubishi Membrane Dehydration System)」と、ICMのバイオエタノール製造技術の統合が目的となる。MMDSは、従来の「PSA」(圧力スイング吸着方式)ではなく、分子の大きさの差と膜の繊細な孔を利用する「分子ふるい膜分離方式」を採用。製造効率や信頼性を高め、設置する装置も小型化できるメリットがある。三菱重工はMMDSにより、国内の燃料規格で定められた体積率99.5%以上のエタノール純度を長崎カーボンニュートラルパーク内のパイロットプラントで達成している。
両社は今回の協業を通じ、バイオエタノール産業における持続可能性や効率性に繋げるとともに、食物由来のクリーン燃料の普及を通じ、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する方針だ。
|
|
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.



