三菱ガス化学は6日、米国ヒューストンを拠点とするTransition Industries LLC(TI)と、低炭素メタノールの長期的な売買契約の締結を発表した。調印式は同日、米国とメキシコ両国の大使館関係者が出席する中で行われた。

　TIは、メキシコで世界最大級となる年間215万トンの低炭素メタノール製造を行うプロジェクト｢パシフィコ・メキシノール・プロジェクト｣を2029年の商業運転を目指して進めている。今回の売買契約では、このプロジェクトで生産される低炭素メタノールを、三菱ガス化学が年間約100万トン規模で購入する。

　三菱ガス化学は、自社の環境循環型メタノールプラットフォーム｢Carbopath｣の構築を通じて、環境負荷が少ない低炭素メタノールを起点とした循環型社会の実現を目指しており、燃料や各種化学品などの用途に供給する予定だ。