日本郵船=低炭素メタノールをばら積み船にSTS式で補給、韓国蔚山港で
日本郵船は30日、グループ会社のNYKバルク・プロジェクトが神原汽船から定期傭船するメタノール二元燃料ばら積み船「Green Future」に対し、低炭素メタノールを船から船へ直接移送する「Ship to Ship(STS)方式」で韓国の蔚山港で28日に補給したと発表した。
「Green Future」は広島県福山市の常石造船が建造し、5月に竣工したウルトラマックスバルカー。日本郵船で初めて、重油とメタノールの両方が使える二元燃料エンジンを搭載する船。船尾の甲板上にメタノール燃料タンクを備えるのが大きな特徴。
今回補給した低炭素メタノール燃料は伊藤忠商事が日本郵船に販売したもので、マスバランス方式により供給された。再生可能天然ガスやグリーン水素などを原料とすることで、環境価値が付与されており、重油と比べて、大幅に温室効果ガス(GHG)を削減できる。日本郵船は低炭素メタノールを含むさまざまな脱炭素、低炭素燃料の導入を通じ、輸送分野でのGHG排出削減を目指すとしている。
蔚山港での燃料供給の様子(写真提供:蔚山港湾公社)
メタノール二元燃料ばら積み船「Green Future」
写真の出所 日本郵船 発表資料
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