パナソニック=YKKと「発電+断熱」の内窓一体型太陽電池の実証開始
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パナソニックホールディングス(HD)は20日、YKK APと共同で、ガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電(Building Integrated Photovoltaics、BIPV)の実装検証を、大阪市中央区の谷町YFビル8階で始めたと発表した。
パナソニックHDがガラス型ペロブスカイト太陽電池を内窓として設置する検証は国内初。検証では、太陽電池を内窓に据え付ける方法法や施工性が焦点となる。パナソニックHDによる、ガラス型ペロブスカイト太陽電池の試作品は幅723ミリメートル(mm)、高さ1,080mmで、文字入りデザイン、グラデーション柄、透過タイプなど4種類をそろえる。今回は回路接続を行わず、発電電力を取り出さない仕様とし、透過性や視認性の評価が中心になる。YKK APはBIPV内窓の設計や施工、配線の取り回しを検証。賃貸物件など既設の窓への施工を想定している。断熱による省エネと発電による「創エネ」が両立する製品を目指す。
国は第7次エネルギー基本計画で、2040年までに太陽光発電の割合を23〜29%に引き上げる目標を掲げており、ペロブスカイト太陽電池の社会実装化が期待視されている。両社の実装検証は約1年間続く予定だ。
ガラス型ペロブスカイト太陽電池によるBIPV内窓設置状態
写真の出所 パナソニックホールディングス 発表資料
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