アイシン=グリーン水素実証にSOFCとペロブスカイト太陽電池提供
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トヨタグループの総合自動車部品メーカーであるアイシンは1日、京都府が舞鶴港国際埠頭で実施する「グリーン水素を活用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業」に参加すると発表した。事業全体を受託するエノアと連携し、ペロブスカイト太陽電池と新開発の純水素を燃料とする固体酸化物形燃料電池(SOFC)を提供する。
具体的には、既設の太陽光発電設備およびペロブスカイト太陽電池で発電した電力を用いて水電解装置を稼働させ、水素タンクにグリーン水素を貯蔵。貯蔵した水素を10kW級のSOFCで発電し、港湾施設の照明などに供給することで、防災用途での有効性を検証する。SOFCは水素と酸素を化学反応させることで発電し、発電時にCO2を排出せず、高い発電効率が得られるクリーンなエネルギーシステムだ。アイシンはこれまで、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム type S」の開発で培った技術を実証に用いるSOFCに応用する。発電効率は60%以上としており、アイシンは検証を通じて、再生可能エネルギー活用と地域の防災力向上に貢献していくとしている。
舞鶴港の実証スキーム図
舞鶴港国際埠頭に設置されたSOFC 写真の出所 アイシン発表資料
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