アジア石油製品=4月27日~5月1日: ジェット燃料市況下落、韓国の輸出が中東危機前の水準に回復か
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ガソリン オキシー市況下落、供給回復も東南アジアの需要振るわず 北東アジア積み92RONガソリンのオキシー品(MR船型)の市況連動相場は下落した。需要が振るわない一方、供給に潤沢感が台頭した。韓国など北東アジアでは、原油調達にめどがついた石油会社が製油所の稼働率を徐々に引き上げている。 韓国で中東危機発生後に途絶えていたスポット取引が再開。供給に余剰感も生じている。中国では、政府が3月12日から実施していた輸出制限を緩和。5月の輸出が増加する兆しが強まっている。ただ、東南アジアの需要が低迷しているため、シンガポール市場では在庫が積み上がっている。 シンガポール先物市場では、5月と6月限の月間価格差が依然として5.00ドルの期先安となっている。トレーダー筋は月間価格差のリスクを意識し、5月下旬積みカーゴの調達を躊躇している。
ナフサ 三菱ケミカル、7月中旬着品を購入 メインの商談時期が6月後半着へ移行した。強弱材料が混在しており、相場の方向感は定まりきっていない。北東アジアの製油所稼働の上昇と原油の軽質化により、ナフサの生産が増加するとの見方がある。 ただし、日本では製油所からの供給が回復していないナフサクラッカーが散見され、それらのクラッカー向けには輸入玉が必要となりそうだ。また、韓国勢は政府からの補助金を頼りに、ナフサの買い付けを進めていると聞かれる。加えて、米国からアジアへのフレート高もCFRベースの取引価格を下支えする可能性がある。 こうしたなか、トレーダー筋はガソリン市況に目を向けている。例年であれば、夏場のガソリン需要期に向けて、ナフサの需要も増える。足元では東南アジアを中心にガソリン需要が振るわないが、今後のガソリン需要および市況の変動を注視する必要がありそうだ。 三菱ケミカル(MCC)は入札を通じて7月9~18日鹿島着オープンスペックを購入した。市場関係者によると、成約価格はCFRベースで5月前半日本市況に対し20ドル程度のプレミアムだった。
中間留分 5月下旬・韓国積みジェット燃料がフラットで成約 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は切り下がった。航空需要が極めて乏しい一方、韓国、中国からの供給が多く需給が緩んでいる。韓国からの輸出量は5月、中東危機以前の水準となる90万トンに達する見込みだ。採算性の観点から石油会社は6月以降もジェット燃料の精製、販売に積極的な姿勢を示している。SKエナジーはスポット市場で、5月23~25日積みのMR船型1カーゴを販売した。成約価格はFOBベースで同市況に対しフラットだった。 北東アジア積み0.05%S軽油(MR船型)の市況連動相場は軟化。東南アジア向けの買い気が弱い。中国の石油会社は間もなく東南アジア諸国連合(ASEAN)に対する輸出を再開する見通しとあって、需給の緩みにつながった。ベトナムでは30日、ペトロリメックスが5月5~15日、16~20日積みとして各MR船型の買い付け入札を締め切った。市場では「実需に基づいた買いではなく、マーケットチェックの可能性がある」(トレーダー)との声も上がった。ベトナムは他国から原油、石油製品が融通を受けている。一方で内需は乏しく、国内市場には余剰が発生しているという。
重油 韓国積み0.5%S市況下落、バンカー需要不振と期先安で 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は下落した。バンカー需要の不振に加え、先物価格の期先安によるリスク高が重なった。シンガポール先物市場で5月と6月の月間価格差は25.00ドルを超える期先安で推移。このため5月下旬積みについてリスク高が意識されている。このうえ中東情勢の緊迫により物流が停滞しているため、バンカーの需要低迷が続いている。従ってトレーダー筋などは重油カーゴの調達を渋っている状況だ。 |




