IATA=22年のSAFの生産量3億リットル、前年から3倍増
国際航空運送協会(IATA)は15日までに、2022年の持続可能な航空燃料(SAF)の生産が少なくとも3億リットルに達するとの見方を示した。2021年の生産量は1億リットルで、3倍増となる。今年の総生産量が4.5億リットルに達するとの見積もりもあり、2030年までに300億リットルを生産するという目標に向け、いずれの概算もSAF産業が各国政府の政策の元、生産量と生産能力の拡大が進んでいることを示した。
現在、世界で商業用航空機45万機以上がSAFを使用している。航空業界は2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにするとしており、SAFが目標達成のカギになるとみている。2050年には年間4,500億リットルの生産能力が求められている。
また、生産者と供給に関する長期契約を結ぶ航空会社が増加しており、SAFへの需要が高まっている。2022年現在、長期契約が約40件結ばれた。今年10月に開かれた国際民間航空機関(ICAO)の第41回総会では気候についての長期的な上限目標(LTAG)が合意され、各国政府は同業界の脱炭素に向け目標を共有している。
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