三菱重工=低コスト、高効率なバイオエタノール製造に向け前進
三菱重工業は12日、長崎の総合研究所に設置したパイロットプラントで製造するエタノールの純度が、国内燃料規格である99.5vol%以上に達したと発表した。低コスト、高効率化を目指した膜分離脱水システムを用い実現した。
バイオエタノールは、持続可能な航空燃料(SAF)の原料として注目を集めているが、燃料として使用するにはバイオエタノール中に含まれる水分を除去することが不可欠だ。従来の脱水技術では多くのエネルギーを消費する課題があったが、三菱重工の「膜分離脱水システム(MMDS:Mitsubishi Membrane Dehydration System)」では、30%超のエネルギー削減、コストの低減が目指せる。三菱重工は今後、MMDSの実証プラント建設に移行し、早期の市場投入を狙う。
三菱重工総合研究所長崎地区にあるMMDSのパイロットプラント
写真の出所:三菱重工業 発表資料
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