いすゞ=バイオメタンをトラック燃料に、小型充填機で国内初
いすゞ自動車は16日、車両への小型充填機を用いたバイオメタンの充填実証に参加し、走行に成功したと発表した。これまで大型機を使った充填例はあったが、小型充填機による実証は国内初となる。
この実証は、バイオガスによる発電システムの開発などを行うルネッサンス・エナジー・リサーチ(以下RER)が、大阪府の「令和6年度カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の一環として取り組んでいる「高効率メタン発酵システムと膜分離による次世代型バイオガス発電の開発・実証事業」の実証実験に、いすゞが参加したもの。圧縮天然ガス(CNG)トラック「エルフ」に充填され、自動車燃料としてバイオガスが運用可能であることが実証された。
RERは、樹皮や廃油など利用率が低い、あるいは利用されていないバイオマスをメタン発酵させて得られたバイオガスから、二酸化炭素(CO2)を分離する、独自の分離膜技術を持ち、メタン濃度約90%の高純度なバイオメタンを生成できる。将来的には、廃棄物処理事業者などが小型充填機を使って、ごみ処理と燃料生成の両方を行う運用も期待されるという。
エルフCNG車へのバイオメタン充填風景
写真の出所:いすゞ自動車 発表資料
|
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.