伊藤忠エネ=菱倉運輸と首都圏の3トントラックへのRD実証実験開始
伊藤忠エネクスと菱倉運輸は、首都圏で小口配送を行うトラックに使用する燃料としてリニューアブルディーゼル(RD)燃料を活用する実証実験を開始した。
両社はすでに、2024年から名古屋港でのトラクタヘッド(トレーラーのけん引車)1台にRDを導入して実証を始めており、今回の取り組みは第二弾となる。実証は2025年7月より始まり、伊藤忠エネが、シンガポールのNeste Asia Pacific Pte LtdからRDを輸入し、菱倉運輸の3トントラックへ供給を行う。RDは、食料と競合しない廃食油や廃動植物油脂などが原料で、軽油と比べて燃料のライフサイクル(温室効果ガス)GHG排出量を最大90%削減できる。また、RDは既存のディーゼル車にそのまま使用できる「ドロップイン燃料」のため、車両の改修を必要としない利点も大きい。
両社はこの実証を踏まえて、小口積合せ配送用車両へのRDの本格導入と、使用エリア拡大を目指す。
RDの実証実験で使われる3トントラック
写真の出所:伊藤忠エネクス 発表資料 |
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