住友商事=稲作のメタンガス排出削減を行う新興と資本業務提携
|
住友商事は2日、子会社の住商フーズおよび住友商事東北を通じ、稲作農家向けに、環境負荷を低減した米づくりの推進・生産支援などを行う新興のNEWGREENへ出資し、資本業務提携を結んだと発表した。
日本のメタンガス排出量のうち農業部門が8割を占め、なかでも稲作に起因するメタンガス排出は、国内総排出量の約4割に達する。メタンガスは、温室効果が二酸化炭素(CO2)の25倍ほどもあるとされ、政府も排出削減に向けて技術導入やカーボンクレジットの創出などで支援を展開してきた。
NEWGREENは、稲栽培時のメタンガス排出を約7割削減する可能性があるとされる米の節水型栽培の普及に取り組んできたスタートアップ企業。この栽培方法は、水田に水を張らず、乾いた状態で直接種を播き、粗放的な水管理をするのが特徴だ。住友商事東北は2023年よりNEWGREENと連携し、節水型栽培で収穫した米の流通に取り組んできた経緯がある。住友商事グループは、今回の提携によってこうした取り組みによる米の販売力を強化し、持続可能な農業と食料供給の実現を目指す。
米の節水型栽培をしている圃場(ほじょう)
写真の出所: 住友商事 発表資料
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.




