商船三井=西豪州ピルバラでアンモニアバンカリング拠点構想に参画
商船三井は7日、西オーストラリア州ピルバラ地域におけるクリーンアンモニア(NH3)バンカリング事業に参画するため、低炭素アンモニアを製造するNH3 Clean Energy Limited、アンモニアバンカリングサービスのOceania Marine Energy Limitedと覚書を締結した。同地区でのアンモニアバンカリングに関して、外航海運会社として参画は世界初となる。
ピルバラ地域は世界最大の鉄鉱石積出港を抱える、大型ばら積み船(ケープサイズ、載荷重量約18万トン)の主要寄港地。ピルバラ港湾局は6月、「ピルバラ・クリーン燃料・バンカリングハブ構想」を発表しており、ピルバラ地域で産出された、低炭素アンモニアを港で燃料供給する拠点の整備を目指す。今回の覚書により、3社は鉄鉱石輸送船のアンモニア燃料への転換、アンモニアバンカリングの安全性の検討などを協力して進める。
商船三井は、2026年から2027年に竣工予定のアンモニア二元燃料ケープサイズばら積み船3隻を、CMB.TECH NV(本社:ベルギー)と共同保有の上、定期傭船する計画も明らかにしている。これら船舶は西豪州と東アジアを結ぶ鉄鉱石輸送の航路に投入され、同地域でのバンカリングオペレーションの確立を進める。
Oceania社が発注予定のアンモニアバンカリング船CG図
図版の出所:商船三井 発表資料
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