川崎重工=水素航空機向け燃料タンクの実証試験に成功、国内初
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川崎重工業は6日、水素を燃料とする航空機向けの液化水素燃料タンクの充填試験に、国内で初めて成功したと発表した。
この事業は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金による「次世代航空機開発プロジェクト」の一環。同社は、水素航空機の実現に向け、内殻と外殻からなる魔法瓶タイプの真空二重殻構造を用いた、軽量かつ高断熱のタンク技術の開発を進めてきた。今回の試験では直径1.3メートルの軽量液化水素燃料貯蔵タンクを用いて、JAXA能代ロケット実験場(秋田県)でテストが行われ、断熱性や極低温下における気密性などが確認された。
同社は同プロジェクト内で、2024年10月には水素100%燃料による航空エンジンの運転試験に成功。今回のタンク開発など水素航空機の要素技術を順次進めている。残る開発項目である「水素航空機機体構造検討」にも着手しており、2030年には地上実証を目指している。
液化水素充填試験の様子
写真の出所 川崎重工業 発表資料
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