川崎重工=JSEと世界最大級の液化水素運搬船を建造へ、30年度まで
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川崎重工業と日本水素エネルギー(JSE)は6日、世界最大となる4万立方メートル級の液化水素運搬船について造船契約を締結した。建造は川崎重工の坂出工場(香川県坂出市)で行う。
本船は、JSEが事業主体として進めている、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業「液化水素サプライチェーンの商用化実証」に用いる船となる。基地と船舶間の荷役実証や、国際海上輸送を想定した外洋条件下での実証試験を、2030年度までに実施する。川崎重工は2021年に1,250立方メートル型液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」を建造し、液化水素の荷役実証ターミナルの建設、日豪間での液化水素の海上輸送実証を進めてきた経緯がある。
船の全長は250メートル、航海速力は約18ノット(時速35キロメートル)。船内に合計約4万立方メートルの液化水素用貨物タンクを搭載し、外部からの侵入熱によるボイルオフガス(BOG)の発生を抑える高性能断熱システムを採用する。推進機関は電気推進システムで、従来型の油を燃料とする発電用エンジンに加え、水素と油の二元燃料エンジンを追加搭載する。また、液化水素のタンクから発生するBOGも推進燃料として有効利用することで、CO2(二酸化炭素)削減に繋げる。両社は、川崎市扇島に建設中の「川崎LH2ターミナル」と本船を組み合わせ、将来の国際的な液化水素サプライチェーン本格運用に向けた検証を進める方針だ。
4万立方メートル型液化水素運搬船(イメージ)
図版の出所 川崎重工業 発表資料
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