コマツ=大林組・岩谷産業の3社で水素燃料ショベル実証、日本初
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コマツ、大林組、岩谷産業の3社は16日、水素燃料電池を搭載した中型油圧ショベル(FCショベル)を実際の建設現場で使用する実証実験を2025年12月に実施したと発表した。施工中の現場でFCショベルを稼働させた検証は国内で初めてとしている。コマツのFCショベルはトヨタの水素燃料電池システムと水素タンクを搭載し、2023年から開発が進められてきた。
実証は、東日本高速道路関東支社が発注した上信越自動車道の落石対策工事(北野牧 その2)で行った。12月10~23日に現場内の仮置きヤードで掘削残土の移動作業などを実施。あわせて、車載水素タンクへの水素充填の運用も検証した。
各社の役割は、大林組が実証フィールドの立案と実施、岩谷産業が水素供給と差圧充填設備などの技術支援、コマツがコンセプトマシン提供と技術支援を担った。FCショベルは、バッテリー駆動式と比べて、エネルギー密度が高く高出力のメリットがあり、中型油圧ショベルを使う現場の脱炭素実現に向けた動力源の一つとして活用が期待されている。
実験では、従来のディーゼル駆動式と同等の作業性能を確認したほか、振動の低減によるオペレーターの疲労軽減、騒音抑制による周辺環境への影響低減などの効果も確認した。一方で、実用化に向けては、大容量かつ高速な水素供給・充填の必要性などの課題も抽出した。
今後3社は、建設機械の開発や移動式水素充填システムの検討、導入現場の選定・運用基準づくりを進め、条件に応じた現場での水素充填方法を検証する。岩谷産業は東京都の助成を受けて開発を進める「液化水素搭載型の移動式水素ステーション」の活用も視野に入れる。
信越自動車道の落石対策工事におけるFCショベルの実証実験 写真の出所 コマツ 発表資料
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