アジア石油製品=3月23~27日: ガソリン市況下落、域外品の供給と日本の買い気後退で
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ガソリン GSカルテックスが4月上旬積みを販売、フィリピン向け 北東アジア積みのガソリン市況(MR船型)はノンオキシー品が弱気に振れた。欧米から豪州やニュージーランド方面へ供給が続いているほか、日本の買い気も一段落し、需給逼迫感が急速に和らいだ。市場関係者によると、日本では備蓄原油が放出されて以降、製油所の稼働が上向いたこともあり、4月中の在庫確保のめどが立ったという。これにより、日本勢の買い気が弱まったと伝えられた。 シンガポール先物市場で4月限と5月限の月間格差が7~8ドルの期先安を形成しており、積み日が4月末に近づくにつれて、成約可能な水準は下押しされやすいとの声も上がっている。 スポット市場で韓国のGSカルテックスは25日締めで入札で、4月6~10日積みMR船型1カーゴを販売した。市場関係者によると、フィリピン向けとしてFOBベースで同市況に対し、2.90ドルのプレミアムで石油メジャーが購入したという。品質はオクタン価が90、硫黄分0.005%以下。
ナフサ 中東カーゴ途絶、北東アジア着 5月前半日本着オープンスペック・ナフサの市況連動相場は底堅い。航行日数を考慮すると、北東アジアへ到着する中東積みカーゴの到着が途絶える見通し。中東では足元、紅海側の港やフジャイラからナフサは出荷されていないといる。トレーダー勢が、欧州や米国からアジアへカーゴを運ぶ動きをみせているようだが、供給不足は続きそうだ。域内の製油所稼働も4月から下落する可能性が高い。 こうしたなか、北東アジアではナフサクラッカー2基が原料不足により稼働を停止、または停止する方針を固めた。スポット市場では、韓国のLG化学が4月後半着としてロシアナフサをMR船型で購入していたことが分かった。価格はCFRベースで日本市況に対し、90ドルのプレミアム。 5月前半日本着ヘビー・ナフサの市況連動相場も堅調。スポット市場では米国カーゴの売り物自体はあるようだ。ただ、ナフサ市況高の影響でパラキシレンなど芳香族の採算性が悪化するなか、ヘビーを高値で購入することを躊躇する需要家も見られる。
中間留分 ジェット燃料市況弱気、域外品の流入多く 北東アジア積みジェット燃料(MR船型)の市況連動相場は弱基調。アジア相場はその他の地域と比較して市況が高く、インド品などの域外品が多量に流入。また、アジア域内でも高クラックを好感し、新規輸出に着手する石油会社がいた。需給逼迫感が後退しているようだ。 韓国のハンファトタルエナジーズ(HTC)が24日、4月25~27日積みのMR船型1カーゴをFOBベースでシンガポール市況対比20ドル程度のプレミアムで販売した。買い手はこのカーゴを豪州に仕向ける見込みだ。 北東アジア積み0.001%S軽油(MR船型)の市況連動相場は週の後半に下落した。依然として需給は逼迫しているものの、先物市場の鋭いバックワーデーションを背景に4月下旬品のプレミアムは圧縮されやすい。足元は豪州勢が引き続き非常に強い買い気を示している。資源掘削用の重機向けの燃料として軽油の消費量が多い一方で、豪州では製油所が2カ所のみと供給量が限られる。
重油 買い気減退、供給引き締まり感も緩和 韓国積み0.5%S重油(MR船型)の市況連動相場は変わらず。韓国を含む北東アジアでは売り買いともに聞かれず、スポット取引は閑散としている。アジア域内では供給引き締まり感が緩和し、シンガポール市場でも在庫が高止まりしている。足元の市況に対する高値警戒感から、需要が減退していることが背景にある。主要な供給先であるバンカー市場で買い気が後退している。船社は当面の需要分だけの買いにとどめている。供給懸念に伴う駆け込み需要は見られない様子だ。
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