三井化学=尿素増産、アドブルーなど尿素水の需給逼迫に対応
三井化学が12月から尿素の増産に乗り出したもようだ。抑制していた設備稼働率を100%まで引き上げることで、尿素の生産量を月間数千トン程度増やす。増加分はアドブルーなどの尿素水メーカーに販売するとみられる。
尿素は、中国が10月中旬に輸出を規制した影響で輸入量が激減、品薄が深刻化した。原料不足で国内の尿素水の生産が落ち込み、需給が逼迫した状況が続いている。三井化学はこうした状況を踏まえ、尿素の増産に踏み切ったようだ。
尿素水は、トラックやバスなどの大型車両のほかに、建設現場の重機、除雪車、発電設備、ガスヒートポンプエアコンなどの排気ガスを浄化するのに使用される。これがないと装置が作動しない。
※『CROSSVIEW軽油』第90号(21年12月6日発行)でアドブルー関連記事「~三井化学が尿素増産も中国輸入減補えず、経産省「状況注視」~」を掲載しています。
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