富士興産=B30燃料を関西で初供給、建機に試験導入へ
産業燃料に強みを有する富士興産は、軽油に高純度バイオディーゼル燃料を30%混合したB30燃料を建設機械へ供給する。4~3月の1年間を対象に実証実験を進め、建機の燃費や影響、環境変化などを調査する計画だ。
供給先は、鴻池組が手掛けている京都府の瑞穂環境保全センター第三期保全計画埋立地工事で使用するショベルカーなど複数の建機。鴻池組が既存軽油との燃費比較、日立建機日本が建機の影響、建設技術研究所が排ガスの環境影響をそれぞれ検証する。関西地区でB30燃料の供給はこれが初めて。
バイオディーゼル燃料原料の廃食用油は国内で再資源化が十分ではないため、既存軽油と混和し、B30燃料としてCO2排出削減を目指すことがスタート台と同社は判断した。2023年度が次世代液体エネルギー供給企業へ構造転換期と位置付けている。
使用するバイオディーゼル燃料は、高純度バイオディーゼル燃料事業者連合会が推奨する天ぷら油など廃食用油原料の「ReESEL」で、 従来のバイオディーゼル燃料に比べてエステル純度を99.9%まで高めたもの。
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