ユーグレナ=10~12月のSAF価格、350円前後で推移
ユーグレナが13日発表した決算資料によると、2022年10~12月の海外バイオジェット燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuel)およびバイオディーゼル価格はリットルあたり2.2~2.7ドルで推移したようだ。円換算で290~350円に相当する。原油価格の軟化やエネルギー需給懸念を織り込んだ脱炭素規制の緩和期待が拡がり、春夏と比べると落ち着きを見せたものの、それでも既存軽油と比べて2.8~3.3倍高い。
同社はバイオ燃料事業の商業化に向け、マレーシアでペトロナスおよびEni社と協業し、製造プラントを建設中。2025年中の商業運転を目指し、2023年中に3社で最終的な投資決定を行う方針だ。日量1万2,500バレルのバイオ燃料を製造する計画で、持ち分シェア30%の確保を想定している。
国内のSAF需要は、2050年に最大2,300万klに対し、前段階の2030年に既存ジェット燃料の10%をSAFに移行すると国は掲げており、官民で各種研究や実証実験などが進められている。
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