川崎重工=アンモニアを燃料とするLPG/アンモニア運搬船の建造へ
川崎重工業は8日、三井E&Sと共同で、液化アンモニアを船用燃料として使用可能な液化石油ガス(LPG)、アンモニア運搬船の基本設計承認(AiP:Approval in Principle)を日本海事協会(ClassNK)より取得したと発表した。三井E&Sはアンモニア燃料主機およびアンモニア燃料供給装置のサプライヤー。
この運搬船の最大の特長は、貨物である液化アンモニアの一部を燃料として使えるため、専用の燃料タンクが不要であること。アンモニア燃料供給設備に関しては、有識者を集めたリスクアセスメントによる安全性の評価や必要な対策を施している。また、燃料供給装置のメンテナンスなどでアンモニアガスを大気放出する場合、無害化して放出できるアンモニア除害装置も搭載されている。船体の構造強度を高めることで、LPGよりも比重の大きいアンモニアを貨物タンクに満載して輸送が可能になったという。
アンモニア燃料推進LPG/アンモニア運搬船のイメージ
図版の出所:川崎重工業 発表資料
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