伊藤忠エネ=北海道でRD燃料を工事現場に供給、道内建設業界で初
伊藤忠エネクスは、次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」を、北海道内の土木工事現場に供給したと発表した。これは道内建設業界で初の取り組みとなる。
伊藤組土建による工事現場においてRDを、札幌管内の道路改良工事では発電機に、岩見沢市の河川改修工事ではバックホウに、2025年9月24日から26日の期間で試用した。
RDは、食料と競合しない廃食油や廃動植物油脂などのような廃棄物や残渣物を原料として製造され、既存の機械、給油設備をそのまま利用可能な「ドロップイン型」の燃料。ライフサイクルで計算した温室効果ガス(GHG)排出量は、従来の軽油比で最大90%削減できる可能性があるとしている。
伊藤組土建は、パリ協定に準じたGHG削減目標を設定していることを示す、SBT認証を2023年に北海道建設業界で初めて取得した。同社は、2030年までにスコープ1、2のGHGを2022年比で半減する目標を掲げる。今回のRD導入は、国土交通省の「土木工事の脱炭素アクションプラン」に沿った施策でもある。
RDが使われた車両(日立建機社製 0.45立方メートル バックホウ)
写真の出所 伊藤忠エネクス 発表資料
|
東京 : エネルギーデスク 松本 03-3552-2411Copyright © RIM Intelligence Co. ALL RIGHTS RESERVED.