蓄電池事業を行うパワーエックス(岡山県)は28日、INPEXから高圧系統蓄電所1拠点の事業用地から蓄電システム、系統接続などの一式を受注したと発表した。

　蓄電所は、栃木県栃木市に新設される｢INPEX栃木都賀蓄電所(仮称)｣で、INPEXとして初の系統蓄電所プロジェクト。パワーエックスは、自社製蓄電システム｢Mega Power 2700A｣の提供をメインに、用地取得、プロジェクトマネジメント、許認可、系統接続手続き、保守メンテナンスまでを一貫して担う。こうした｢蓄電所建売スキーム｣での受注は同社初という。蓄電システム｢Mega Power 2700A｣は2ユニット納入され、合計で容量5,400kWh、PCS(パワーコンディショナ)出力1,900kWの仕様となる。これは一般世帯約500世帯分の1日分の電力消費に相当する。2026年12月の運転開始を予定しており、東京エリアの電力系統に接続し、充放電による調整力を提供する。

パワーエックスの蓄電所建売スキーム

図版の出所：パワーエックス発表資料