INPEX=新潟柏崎に国内初のブルー水素とアンモニアの実証施設開設
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INPEXは21日、新潟県柏崎市にて、ブルー水素とアンモニアの製造から利用までを一貫して行う国内初の実証試験施設「柏崎水素パーク」が開所したと発表した。
燃焼時に二酸化炭素(CO2)が発生しない、クリーンなエネルギーである水素とアンモニアを、その製造から利用までを一貫して行う、日本初のプロジェクトとなる。原料となる天然ガスは同社が県内で操業する南長岡ガス田から調達する。水素とアンモニアの製造過程で発生するCO2は、すでにガスの生産が終了した東柏崎ガス田平井地区の貯留層へ圧入・貯留(Carbon dioxide Capture and Utilization、CCUS)することで大気への排出を抑える。さらに、製造した水素は柏崎水素発電所を通して、新潟県内に電力として供給するほか、一部をアンモニアに転換して県内需要家に供給する。
本実証は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「燃料アンモニア利用・生産技術開発/ブルーアンモニア製造に係る技術開発」補助事業として、またJOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)と国内枯渇油やガス田を活用したCO2貯留可能量の共同研究として実施されている。INPEXは2月に公表した「INPEX Vision 2035」の中で、「CCS/水素をコアとした低炭素ソリューションの提供」を成長軸に掲げており、柏崎水素パークの開設は2035年に向けた重要な一歩となる。
また、同パークでは2026年春頃より、デジタルアート事業を手がけるチームラボによる、本実証やカーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを啓蒙する映像が視聴できるシアタールームが来客用建屋に開設される予定だ。
実証試験のイメージ
柏崎水素パーク全景
写真の出所 INPEX 発表資料
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