ENEOS=コンブで脱炭素に貢献、道総研と海藻ブルーカーボン創出へ
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北海道立総合研究機構(道総研)とENEOSは28日、大規模なブルーカーボン創出に向けた検証を目的に、北海道周辺海域で海藻類を対象とする養殖試験を開始したと発表した。海藻の成長条件や育成手法を検証し、二酸化炭素(CO2)の吸収・固定効果を検証する。
試験は2025年11月から、北海道沿岸の海域で実施する。在来のコンブ類など大型海藻を対象に、生育に適した水温や潮流、養殖方法を調べ、ブルーカーボン創出に適した育成環境と生産方法を探る。道総研は稚内水産試験場を中心に、気候変動に適応したコンブ養殖技術の開発や改良に取り組んでおり、海洋環境の保全と水産業の振興を両立する技術支援を進めている。今回の試験でも、水産分野で蓄積した知見を活用し、効率的かつ持続可能な生産手法の確立をめざす。
ENEOSグループは、産官学連携で海草・海藻藻場の再生事業によるカーボンクレジット「Jブルークレジット」や森林由来Jクレジットの創出など自然由来の吸収源拡大に取り組んできた。今回の養殖試験で得られる知見や成果をもとにブルーカーボン事業の拡大と地域産業の振興にもつなげる方針だ。
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