東京ガス=SCREENと低コストグリーン水素生産に向け中核部品を量産化
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東京ガスは9日、SCREENホールディングス(HD)と共同開発を進めるグリーン水素製造に不可欠な水電解装置の中核部品、水電解用触媒層付き電解質膜(CCM)、商品名称「PEXEM(ペクセム)」について、商用受注に対応できる量産受注体制を確立したと発表した。グリーン水素生産の低コスト化と普及促進の鍵となる。
東京ガスの家庭用燃料電池「エネファーム」で培った燃料電池や触媒技術、SCREENの世界シェア首位のディスプレー用塗布現像装置の技術を融合し、経済産業省などからの支援を受けて2021年から水電解用CCMの開発を進めてきた。生産は、SCREEN彦根事業所の新棟に導入した量産設備で、最大電極面積5,000平方センチメートルの大面積CCMを、国内最大規模となる年産2,000kW相当まで供給できる。需要拡大に応じて年産6,000kWまで生産を高める計画だ。製造はSCREENが担い、販売は東京ガスが行う。エネルギー企業が水電解用CCMの販売を手掛けるのは世界で初めてという。
水電解用CCMの量産設備
5,000平方センチメートルの水電解用CCM「PEXEM®」
写真の出所 東京ガス 発表資料
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