出光興産=海藻由来のCO2回収事業に布石、ハワイ企業に出資
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出光興産は23日、赤海藻「カギケノリ」の養殖技術を持つ米ハワイ州のアグリイノベーション企業、シンブロシアに出資したと発表した。
海藻などの海洋生態系による二酸化炭素(CO2)の吸収・除去と利用を組み合わせたCCU(CO2回収・利用)ビジネスモデルの構築を目指し、同社との事業連携を協議する。出資は米テキサス州の100%子会社、出光アメリカズホールディングス(IAH)を通じて実施した。
ブルーカーボンは、海藻などが海中に吸収・貯蔵するCO2を指し、CO2を削減するネガティブエミッション技術の一つとして注目される。シンブロシアが養殖・栽培するカギケノリは成長過程で多量のCO2を吸収することが確認されているほか、家畜用飼料添加物など海藻由来のバイオ製品も展開している。
出光は2023年8月に、海洋資源分野のスタートアップ企業に投資を行うハッチ・ブルーへ出資しており、シンブロシアへの投資を共同で検討していた。将来は日本沿岸地域でのブルーカーボン事業展開も視野に入れ、バイオ製品分野での培養や抽出技術などでも協業を検討する。
シンブロシア社のカギケノリ養殖施設
写真の出所 出光興産 発表資料
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