パワーエックス=ENEOS Power向けに蓄電システム109.7MWh受注
|
パワーエックスは18日、ENEOS Powerが静岡市で開発する特別高圧の系統用蓄電所向けに、蓄電システム「Mega Power 2700A」40台を受注したと発表した。蓄電容量は計109.7MWh、PCS(パワーコンディショナー)出力は50MW。蓄電所のEPC(設計・調達・施工)を担う大和エネルギーから受注した。
蓄電所はENEOSの清水油槽所(静岡市清水区)内の遊休地に建設する。2027年1月に着工し、2028年度中の運転開始を予定する。ENEOSグループとしては初めて、西日本エリア(60Hz地域)で開発する特別高圧の系統用蓄電所となる。中部エリアの電力系統に接続し、電力需給に応じて充放電することで需給バランスの安定化や再生可能エネルギーの導入拡大につなげる。
ENEOS Powerは2023年8月、ENEOS根岸製油所(横浜市)で出力5MW、容量10MWhの大型蓄電池の運転を開始。2024年3月にはENEOSグループ初の系統用蓄電所となる室蘭蓄電所(北海道室蘭市、50MW、88MWh)を稼働した。千葉県市原市の大阪国際石油精製千葉製油所でも系統用蓄電所の建設を進めている。
同社は根岸や室蘭でAIを使った蓄電池の運用最適化技術を蓄積し、2025年7月からは顧客が保有する蓄電池の運用サービスも展開している。蓄電池など各地の分散型電源を遠隔で制御し、一つの発電所のように運用するVPP(仮想発電所)の仕組みを活用。充放電を最適化することで電力需給の安定化と顧客収益の最大化を目指している。
今回ENEOS Powerが採用する「Mega Power 2700A」はリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を採用した20フィートコンテナ型の系統用蓄電システム。1台あたりの公称蓄電容量は2,742kWhで、パワーエックスの岡山県玉野市の工場で生産する。109.7MWhは一般家庭約1万300世帯の1日分の電力消費量に相当するという。
|



