JERA=デンソーと国内初となる火力発電所内での水素製造実証を開始
JERAとデンソーは25日、デンソーが開発した固体酸化物形水電解装置(SOEC)を活用した水素製造実証試験を、JERA新名古屋火力発電所で行うと発表した。火力発電所内での実証試験は国内初となる。
SOEC(Solid Oxide Electrolysis Cell)は、セラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解することで水素を製造する装置。デンソーの熱マネジメント技術を応用し、SOECから排出される熱量を最小限に抑えることで、世界最高水準の電解効率による水素製造の実現に取り組む。
2024年8月より、JERAとデンソーはSOECを用いた、水素製造実証試験の準備を進めてきた。両社は、今回の実証試験の結果をもとに、SOECの水素製造装置としての実用化に向け、200kWから数千kWへの電解電力の拡大を目指す。
JERA新名古屋火力発電所に設置した水素製造実証の全景
写真の出所 JERA 発表資料
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