水ingとスーパーワーム=下水汚泥を与えた昆虫をSAFへ、共同研究開始
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水処理施設事業を行う水ing(東京都)と、昆虫の資源化を研究開発するスーパーワーム(宮崎県)は30日、下水処理場で生じる汚泥を昆虫(スーパーワーム、ミルワーム)に摂取させ、油脂やタンパク質などへの資源化を図る新たな汚泥処理方法の共同研究の開始を発表した。
共同研究では、水ingが運営する下水処理施設から脱水汚泥を回収し、スーパーワームが飼育する昆虫に給餌。汚泥の減容効果や昆虫に蓄積されるバイオ燃料の原料となる油脂やタンパク質の量、大規模運用に向けたコストなどを検証する。下水汚泥と昆虫を原料とする、バイオ燃料や飼料、肥料の生産を目指す。
両社は共同研究の背景として、政府が推進する持続可能な航空燃料(SAF)生産に使用するバイオ燃料の原料油の確保が課題となっている点や、従来の下水汚泥処理が焼却や埋立などの温室効果ガス(GHG)排出、環境への負荷を伴う課題をあげている。研究期間は2027年3月末までを予定している。
昆虫バイオによる下水汚泥資源化の流れ
図版の出所:水ing 発表資料
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