13日 原油は続伸、米国の追加経済対策の期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)は前日終値と比べ47セント高の53.68ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同54セントの57.12ドル/バレルと、いずれも続伸している。 WTI原油先物相場は需要均衡化への期待が広がるなか、6営業日続伸し、約10ヶ月ぶりの高値をつけた。野村證券経済調査部シニアアナリストの大越龍文氏は「バイデン次期大統領が14日、追加経済対策を発表する予定があり、エネルギー需要の先行きに楽観的な見方が広がったことから原油が買われた」と指摘。また、米国エネルギー情報局(EIA)によって毎月発表される短期エネルギー見通しで「2021年の米原油生産量が前年比で減少するとの見通しを示したことも相場を押し上げた要因である」と述べた。一方、全世界で新型コロナの感染が広がる中、経済への先行き不透明感が広がっており、相場上昇の勢いが鈍る可能性もある。同氏は「今後、50ドル台前半を維持する可能性が高いが、上値は重い」と付け加えた。 日経平均株価は前日比88円28銭高の2万8,252円62銭で推移している。ドル円相場は1ドル=103.55円と、前日の17時時点(104.16円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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