記者の眼記者の眼

第235回 (2024年3月6日)

 「最も強い者が生き残るのではない、最も賢い者が残るのでもない、唯一生き残るのは変化できる者である」。進化論の作者であるチャールズ・ダーウィンの有名すぎる言葉で、いまや進化論としてではなくむしろ、ビジネス上の箴言として使われることが多い。

 

 先月9日、リム情報開発は創業40周年記念パーティーを開催。ありがたいことに、多く関係者に参加いただいた。その際、10年以上前にお世話になっていた多くの取材先とも再会。お互いに「おお!お久しぶりです!!」という挨拶を何度も交わした。

 

 あらためて名刺を交換し、彼らの現在の業務を知ると驚いた。10年前は漏れなく石油ビジネスに携わっていた人たちが、その後のキャリアはまさに千差万別。ただし、ほとんどが化石燃料から離れており、水素エネルギー、太陽光発電、アンモニア、バイオマス燃料、カーボンニュートラル燃料開発など、「石油」どころかむしろ「脱石油」という真逆のビジネスに携わっている。

 

 エネルギー業界の過去10年間は激動だった。その間、彼らはまさに環境に応じて学び、挑戦し、変化して生き残っている。エネルギー業界の激動は次の10年も続くだろう。そして彼らはさらに変化を続けるだろう。当社が10年後に開く50周年記念パーティーで彼らとお会いするのが、今から楽しみだ。

 

 そして、その時には自分も変化できているように学び続けなければならない、とあらためて感じた。

 

(橋本)

 

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