記者の眼記者の眼

第307回 (2025年7月30日)

 朝からうだるような暑さで会社につくだけで、ひと仕事終えた感がある。今年の夏も暑い。身をもって地球温暖化を感じている。しかし、「地球温暖化」という言葉はここ数年出てきた話ではない。1970年代に科学技術の進歩に伴い、地球温暖化が深刻な問題として注目されてきた。ただ、温暖化対策としての脱炭素の動きは、国内外問わず課題が多く、進んでいないと感じる人も少なくないだろう。

 

 日本はエネルギー源として石油や天然ガスへの依存度が高く、脱炭素への転換が思うように進んでいない。人間は経済活動を継続する必要があり、化石燃料もいまの時点では欠くことができないため、そのバランスを調整する必要もある。また。再生可能エネルギーや二酸化炭素の回収、貯留などの技術開発がまだ十分でない現実もある。早急に研究開発を進める必要があるが、一方で資金の問題もある。温暖化問題は日本だけでなく、国際的な協力も必要不可欠になる。

 

 エネルギー資源が限られている日本は、供給の大部分を外国に依存している。リムはエネルギーの課題に関する問題を深堀りし、国内、海外のエネルギー関係者と持続可能な社会の実現を共に考えようと、11月に初めて国際フォーラム「リム・エネルギー・アゴラ」を開催することにした。エネルギー市場が単なる供給、消費の場だけでなく、先端技術と多様な資源の融合により発展を実現することが重要だと捉えている。

  

(林)

 

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