記者の眼記者の眼

第341回 (2026年4月1日)

 この数年、夏場に豪雨災害が多発しているように思う。筆者は大学時代、土砂災害と雨量の関係について研究していたため、この話題には特に関心を持っている。中でも問題なのは局地的豪雨だ。線状降水帯が発生し、普段雨量が多くない地域でも突然の豪雨に見舞われる。2025年は8月に九州地方の広範囲で線状降水帯が相次いで発生し、気象庁が鹿児島県と熊本県に大雨特別警報を発表した。気象庁によると、特別警報とは「警報の発表基準をはるかに超える大雨や、大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合に発表し、最大級の警戒を呼びかけるものであり~」とある。最大級の警戒という文言からこれが尋常ではない事態だと想像出来る。

 

 一方、「土砂災害警戒情報」はご存じだろうか。最近テレビで目にする頻度が上がった気がしている。「大雨警報(土砂災害)の発表後、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに、市町村長の避難指示の発令判断や住民の自主避難の判断を支援するよう、対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、都道府県と気象庁が共同で発表」(気象庁)するという。

  

 大雨が降ると当然懸念されるのは土砂災害だ。即時避難が必要になるケースもあるため、該当地域の住民はこの土砂災害警戒情報を注視したい。これら警報は住民のスムーズな避難や警戒の呼びかけのために近年発表されるようになった。状況が一刻を争う時は、特に情報の正確さが求められる。筆者もエネルギーの記事を執筆しているが、取材の中でフェイクニュースや不正確な情報を含まれていないか、特に気を付けて取材したいと思う。

 

 

(徳武)

 

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