記者の眼記者の眼

第295回 (2025年5月7日)

 悩みの種は、もっぱら肩こりに起因する。思春期からの付き合いだから、人生の大半は肩こりに悩まされている。首から肩にかけてずんと重く、時にはうなじからこめかみにかけてずきずきと痛み、目の奥にはぱちぱちと火花が散る。1日中パソコン仕事をしていれば、さもありなん。耐えかねて、ジム通いを再開したのは1年ほど前だ。

 

 とはいえ生来の怠惰から、立派なマシンで筋力トレーニングに励むも続かず、早々に諦めた。最近は土曜午前の空いたプールで、ゆるい速度の背泳ぎをする程度にとどめている。残念ながらこの程度の運動では、こっそり期待したダイエット効果は薄い様子。

 

 屋内プールは、いつも室温、水温ともにほわんと暖かい。聞けば、熱源は重油だという。もっとも若いトレーナーはそんなことには関心がない様子で、「なんでそんなこと聞きたがるんだろう」と不思議な顔。リムに入社して2年目のひよっこだが、いっぱしに職業病というやつかもしれない。

 

 昨年12月から今年1月にかけ、燃料油補助金の縮小があった。その矢先、燃料費高騰を理由に新年度からの会費値上げを知らせるメールがジムから届いた。5月下旬から、またも燃料油補助金の制度が変わり、おそらく油価にも少なからず影響が出る。また、この制度の改変で、国内の燃料油相場と原油相場の連動性がぐっと強くなる。驚くような会費の値上げが通知される日が、来るかもしれない。油価に左右されない肩こり対策も考えなくては。

  

(栗原)

 

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